『芸能人のAは絶対性格が悪い』
『近所のBさんは不愛想で何考えてるかわからない。みんなから嫌われている』
こんなことを言っている人はリアルでもネットでもいますよね。
どういう人が『性格が悪い』と言われるか調べてみると、以下の2つが多く挙がりました。
・異性に媚びる人
この原因はですね・・・
ぶっちゃけて言うと、『あの人は性格が悪い』というのは建前で本心は『あの人の言動が態度が気に食わない』であることが大半です。
自分の価値観に合わないことをするから、性格が悪いに違いないという先入観からきています。
会ったこともない芸能人を『あのタレントさんは性格が悪い』というのもこれが理由。
正しくは『性格が悪い』のではなく、『性格が気に食わない』なんです。
態度が悪い=性格が悪いのか?
そもそもなんですが、性格にいいも悪いもないんですよ。
ひとの性格は1つだけでなく、他者の目に映るのはその人のもっているいくつものパーソナリティーのごく一部にすぎない。
入試の面接やエントリーシートなどで、自分の『長所』や『短所』を書かされたり、言わされたりすることがありますが、では、なぜそれが長所あるいは短所であるのか、根拠って・・・ないですよね?
ぶっちゃけると、その学校あるいは会社にとって都合がいい・望ましい性質が長所、望ましくない性質が短所ということになるでしょう。
人間関係を築くのがうまい、社会にうまく適応している人を『性格がいい』といっているだけです。
エントリーシートでは『積極的』とか『社交的』などが長所とみなされ、実際に積極的な人や社交的な人が評価されやすかったり、得しやすいことは確か。
でも・・・もしそんな長所をもつ人だけが集まった組織があったとしたら、どうなると思いますか・・・?
色んな人がいるからうまくいく
たとえば『積極的に自己主張ができる』は長所と考えられますが、会社の会議で全員が自己主張ばかりしていたら、永遠に意見はまとまりません。
『協調性がある』も長所に当てはまりますが、野球チームが試合に勝つためには、先頭に立ってチームを引っ張るリーダーが必要です。
このように、似た者同士ばかりで成り立つグループは、成長できなかったり、うまくいきません。
家族の中で親と子がぶつかることが多いのは、性格が遺伝しているからともいえます。(正確に言うと性格は遺伝しないんだけどね。)
似た者同士だけでなく、いろいろな性質をもつ人たちがいた方が、かえって喧嘩にならなかったりします。
他人の気に入らないところにばかり注目するのは、もうやめましょう。
他人の性格を変えようとするより、自分の着眼点を変える方がずっと簡単なんですよ。
『なんかあの人ってムカつく』とは?
とくに何かイヤな事を言われたり、されたことはないけど、なぜだか好きになれない人っていますか?
それはもしかすると、相手の行動や態度のなかにシャドウと呼ばれる自分自身の嫌いなところ、見たくない部分を感じ取っているからかもしれません。
こうした心の動きを心理学では『投影』といいます。
『同族嫌悪』というとわかりやすいでしょうか。
一方で、女性に多い『生理的にムリ』というのは、服装がだらしない、清潔感がないなど、身体的な感覚によるものが大きいようですよ。