




会話が止まったり、沈黙が続くのがどうにも苦手と感じる人は少なくありません。
心理学的にいうとこれは『沈黙恐怖』というもので、社会不安のひとつです。
沈黙恐怖のある人は『黙っているのは失礼だ』とか『会話が続かないのは自分に魅力がないからだ』という考えをもっているため、とにかく何か話さなければと焦ってしまい、言わなくていいことや言ってはならならいことまでしゃべってしまいます。
その後我に返ってから、『周囲の信用を失うような発言をしてしまったのでは・・・?』と不安になり、ますます焦るという悪循環に陥ります。
相手に合せて聞き役に回るのが吉!
会話を繋ぎとめるために、とりとめもないことを話し続けていては、あなた自身もしんどいですよね。
じゃあどうしたらいいか?
答えはこう。
自分ひとりがしゃべるのではなく、相手から話を引き出すことを意識してみましょう。
家族のこと、趣味、仕事、健康のこと、旅行の経験談など相手の関心ごとに興味を示してあげると、相手は『私のことをわかってくれた』と喜びを感じ、話がしやすくなりますよ。
気持ちよくしゃべらせてあげて、聞き役に回りましょう。
これなら黙っていても失礼にはならないし、批判されるどころか、むしろ好感度が上がります。
相手に合せた行動をとる
『自分が会話を引っ張らなければならない』という思い込みを捨て、主導権を相手に渡してしまうのです。
まず始めに『気の効いたことを言わなくちゃ!』と、考えるのをやめましょう。
その代わり、相手の動きを観察することに意識を集中し、調子を合わせてみてください。
たとえば、相手がお茶を飲んだら自分も飲みます。
脚を組んだら自分も足を組みます。
これを『ミラーリング』といいます。
また、相手の呼吸にじぶんの呼吸を合わせたり、声のトーン、テンポやスピードも合わせたりしていきましょう。
これを『ペーシング』といいます。
『会話が続かない』彼氏・彼女・友達・ママ友…無理にしゃべらなくていいんです!





こうした同じようにテンポや流れを合わせることで『同調ダンス』と呼ばれる好ましい状態を作ることができます。
同調ダンスとは、お互いの気持ちが通じ合うことで、うなずきや相づちのタイミング、話す速度、身振り手振りなどが似ていることです。
親しい間柄では自然に起こる現象ですが、意識的に行った場合でも相手の好感度を得られることが実験で証明されています。
『あの子とはすごく話が弾むけど、あの人とはなんか上手くいかないんだよなぁ・・・』
こんな経験ありますよね。それは自分とテンポが似ている人とは話しやすかったり、居心地よく感じますが、テンポがずれている人には違和感を感じてしまうためです。
『同調ダンス』は優秀なセールスマンが顧客の心をつかむテクニックでもあり、恋愛でも応用されることもあるんですよ。
ただし、やりすぎは禁物です。
「なんかめっちゃ真似されるんだけど・・・」
と、違和感を持たれます。
さりげなくなるのがコツですよ。
聞き上手・話し上手
話すこと、聞くことが上手になりたいと思っている人は多いでしょう。
ギネスブックに認定された営業の神様『ジョージ・ジラード』や、わずかな資金で起業した会社を数年で年収数十万ドルに押し上げた『ケン・デルマー』は聞き上手・話し上手のお手本になります。
二人とも会話のヒント満載の本を出しており、日本語にも翻訳されているので、興味があれば一度読むといい勉強になりますよ。
本は自分にない経験値を得ることができるツールの1つ。
題名 | 営業の神様 |
著作 | ジョージ・ジラード |
価格 | 1,540円(税込) |
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