あなたは心理学者のアドラー氏をご存じですか?
アドラー氏によって書かれた【嫌われる勇気】はブログ内でも衝撃を受けた本の1つとして触れていますが、
詳しくお話したことはなかったので今日は【嫌われる勇気】の中でも私が特に衝撃的だった、承認欲求についてお話していきます。
本記事では、承認欲求が強い人に向けた、原因となくす方法についてお話していきます。
承認欲求が強い、満たされないと感じる、なくしたい、少しでもそう考えている人は是非最後まで記事を読んでください。
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承認欲求が強い人とは?原因、なくす方法を心理学的に考える
人間とは何か原因があって行動する、と思いがちです。
ですが心理学者のアドラー氏は人間は目的があって行動する、と言います。
これだけはわかりにくいので例え話をします。
職場で部下が上司に怒られているとします。
その様子を見てきっと多くの人は『部下が何かミスをした』と思うでしょう。
部下が何かミスをしたからという【原因】があって上司は怒るという【行動】をとっていると思います。
これをアドラー氏が考える目的論の視点から見ると
上司が怒っているのは、部下がミスをしたという【原因】があることではなく、
部下が歯向かってこない、上下関係を作る為の【目的】のためです。
歯向かわないようにしたい、
上下関係を作りたいという【目的】の為に上司は怒るという【行動】をとる、というのがアドラー心理学によるものです。
あなたは今の話をどう思いましたか?
私はこの話を読んだときにすごく納得したんです。

なんて一度や二度じゃないほど私たちは見てきたはずです。
ミスの大きさが同じであっても怒りをぶつけたいという【目的】がある相手には怒るが・・・
【目的】がない相手には攻撃をしない
人間は目的により行動を決めている、ということがわかる。
承認欲求の強い人の特徴のひとつともいえます。
そしてこれは見たり体験しただけではなく、自身もやってしまっている方も多いはずです。
恥ずかしながら、この話を読んだとき、自分にも当てはまるなぁと思いました。
私は職場で20代の頃に、相手を言いくるめてやろう、自分の言う通りに動かそうとして普段より声を大きくして相手を威嚇するようなことをしていたと今なら思います。
当時は相手が何度注意しても同じミスをする、真面目に仕事をしない、などが原因で怒っていたと思っていたけど、アドラー氏の嫌われる勇気を読んで自分の思い通りに行動させたくて相手を威嚇していたんだなと思いました。
あなたは当てはまると感じる出来事はありましたか?
自分がいつもより声を張り上げるときは、相手を威嚇しているとき(承認欲求を満たそうとしているとき)です。
原因や過去に縛られてはいけない
では、アドラーの目的論から私たちは何を学べるかと言うと
原因や過去に縛られてはいけない、という事です。
例えば
『親が離婚したから、自分もきっと結婚しても上手くいかない』
こういった考えの人に何人もあったことがあります。
でも親が離婚したから自分も上手くいかないって、それは結婚が上手くいかなかったときの言い訳、なんですよね。
もちろん、離婚する理由は様々ですが、アドラー氏の心理学的に見ると幸せな結婚生活をしたいなら相手を思いやる事が大事です。
過去・原因に縛られて(言い訳にして)幸せな結婚生活(目的)のための努力を放棄してはいけません。
成功している人は過去ばかりを見ない
多くの成功者、と呼ばれる人は過去より現在を精一杯生きている人が多いと感じます。
今この瞬間を大事にしろ!という言葉もききます。
昔の私はいまいちピンとこなかったんですが、今は少し理解しているつもりです。
今を生きろ!というのは
過去(原因論)ではなく今(目的論)のために生きろ!と私は捉えています。
目的を行動理由にし承認欲求をなくす
過去の出来事を言いわけにせず、この瞬間から楽しく生きるぞ!と目的を決め、そうなるためにはどうしたらいいかと行動を起こす。
これが承認欲求をなくす最善の方法だと私は思います。
目的が薄れていくと、できない理由を探し出し、失敗した時の言い訳ばかりが頭と心を支配します。
なので 目的を見失わずに行動をしましょう。
