キレやすいは人は病気?【すぐにキレるから病気】ではない!短気を正しく治す方法

キレやすいは人は病気?【すぐにキレるから病気】ではない!短気を正しく治す方法

あなたは自分がキレやすいと思いますか?

もしくは、周りにキレやすい人はいますか?

まだ世間一般的に【キレやすい=アホ】だの【キレやすいのは病気】などと言う風潮があります。

しかしですよ、果たして本当にキレやすい人は病気なのでしょうか?

病気だとしたら何の病に侵されてしまっているのでしょうか?

現代医学では治療はできないのでしょうか・・・

もちろん、『キレやすい人』は病気ではありません。

誰でもいますぐに!とはいきませんが、確実にキレやすい(短気)を改善するための最適な方法はあります。

その中でもとくにキレやすい人に向けた、心理学からのアプローチ法で短気を改善していきましょう。

心理学で【キレやすい】を正しく治す方法

今回は、一世風靡した【アドラー心理学】に基づいて、キレやすい人に特化して解説していきます。

基本的な誤り【ベイシックミステイク】

人はピンチに陥った時、誤りに支配されやすくなります。

その、基本的な誤りの代表が5つあります。

1.決めつけ
2.誇張
3.見落とし
4.過度の一般化
5.誤った価値観

【自滅的な認知】とも言いますが、上記の人の基本的な誤りについて知るだけで「キレやすい人」から、「頭がキレる人」に変化させるなんてことも・・・できるかもしれませんね。

それでは、5つの【ベイシックミステイク】を紐解いていきましょう。

1.決めつけ

可能性にしか過ぎないことにレッテルを貼り、自分の中で断定してしまう。

このような経験はありませんか?

・1つのミスで、自分の価値まで決めてしまった。
・1つのミスで、相手の価値を決めてしまった。

何でもかんでも決めつけてしまうのも問題が生じる原因の1つです。

2.誇張

会社のたった1人のことがイヤなのに、会社自体がイヤに感じてしまう。

または、学校で1人にいじめられていたのに、あたかもクラス全員からいじめを受けていると誇張してしまう。

自分の中で1つのことを、

・いつも
・みんな
・すべて
と大きく問題を広げてしまうのはやめましょう。

3.見落とし

ある部分だけを見続けてしまうこと。

会社で怒られた時に、みんなから怒られていると感じてしまう。

中には慕ってくれている人もいるのに、そのことには心が及ばない状態。

4.過度の一般化

ある部分だけなのに、他の部分もすべて問題と決めつけてしまう。

仕事の失敗で人格まで否定して、すべてがダメと一般化してしまっている。

5.誤った価値観

生きてる意味を見いだせない。

価値のない自分がいたら迷惑がかかるし、もう自分は必要ないと感じてしまう。

結果、悲しい結末を選択してしまうことにも。

人は追い詰められると、冷静な判断ができなくなる生き物なのです。

実際に、たった1度のミスで会社を辞めた人も中にはいますし、自殺を選んでしまったというニュースも流れますよね?

そこで、5つの基本的な誤りを理解できたなら、次は「物の見方」を変えていきましょう。

キレやすい人は物の見方や考え方をガラッと変えてみる

キレやすい人は物の見方や考え方をガラッと変えてみる

キレやすい人の考え方は、過去志向の【原因論】になっています。

それを未来志向の【目的論】に変えてみるのです。

原因論とは

過去の出来事が現在に支配的な影響を及ぼしているのが、過去志向の考え方。

例えば、親が離婚している子どもが将来、結婚しても離婚しやすいって耳にしたことはありませんか?

自分が離婚したのは、親が離婚しているから仕方ない・・・

これが原因論。

ようは、育った環境のせいで離婚したと意味づけをすること。

人間の行動には必ず原因がある。

平日の朝起きるのがツラいが、会社に行かなくてはいけない。
なぜなら、会社に行かないと生活がなりたたないからだ。

原因はあるけど、それだけだと解決までには至らない。

つまるところ、原因論だとキレやすいのは「親がキレやすかったから仕方がない」で終わってしまいます。

目的論とは

未来の目標で現在を作り出す、未来志向の考え方。

離婚したのは、親は関係なく自分たちに原因があったからと解釈している。

「離婚原因がどこにあったのか?」を理解しようとする考え方。

「人の行動には目的がある」自分では気づきにくいが、その目的に向かって努力する。

なので、未来志向で考えてみると、なぜキレるという行動をするか?を考えるので問題を解決しやすくなります。

基本的な誤り【ベイシックミステイク】の3つの脱却法

1.証拠探し
2.その瞬間を捕らえる
3.ポジティブ志向

1.証拠探し

「本当にそうなのか?」「誰がそう決めたのか?」を自問して、証拠を探しましょう。

2.その瞬間を捕らえる

問題が起きた時、1つだけではなく2つ3つと問題と思えることが出る場合もあるので、問題が起こった瞬間に動きましょう。

3.ポジティブ志向

一旦深呼吸して、ポジティブな言葉や発送を用いて問題を解決するようにします。

キレやすいのは成長曲線のギャップが原因

キレやすいのは成長曲線のギャップが原因

高い目標を掲げて、間もなく挫折する人・・・多いですよね?

ドキッとしましたか?(笑)

じつは、目標が高いほど現実と目標との間にギャップが生まれ、その劣等感にさいなまれイライラしてキレやすくなってしまいます。

人はこの劣等感を抱えながら行動(努力)をしていかなければならない・・・

ツラすぎますよね・・・

そこで、ポジティブ志向が良いと言われ続けています。

ポジティブの何が良い?

同じやるなら気持ちよく行動した方がよくないですか?

気分よく行動するだけで、心と体の調子が良くなるならポジティブに楽しく人生を過ごすことが重要です。

ネガティブだと、
「わたしはダメな人間だ」
「わたしはキレやすい人間だ」
さらに、
「会社でもっと優遇されるべきだ」
「あの人よりできているのだから・・・」
このように、歪んだ心になり人間関係も良好ではなくなり、結果ストレスだけが溜まります。
ポジティブだと、
「わたしはわたしあなたはあなた」
「今日も気分がいい」
さらに、
「会社がなんだか楽しい」
「人にはそれぞれの役割ってものがあるよね」
このように、気持ちが穏やかになり【キレる】という概念が薄れていきます。

なので、ポジティブに生きることは、人生の頼りになる地図のような物です。

短所は長所にリフレーミング!

出来事に別の視点を持たせること。
物の見方を変えれば、捉え方や考え方が変わること。
代表的な例えが、
・コップに水が半分しか入っていない。(心境で表すなら、残りわずか・・・)
・コップに水が半分入っている。(心境で表すなら、まだ半分残っている)
では、短所をリフレーミングしてみましょう。

【短所=リフレーミング
・臆病=慎重
・暗い=物静か
・内気=デリケート
・短気=表現がストレート
・頑固=信念が強い
・気分屋=感性が豊か
・口下手=聴き上手
・生意気=意思が強い
・優柔不断=安易に決断しない
・おしゃべり=情報発信力がある
・ノーが言えない=相手に寛容である
ね?

いよいよどんなこともポジティブに受け止めれそうな気がする。

目的論で生きてみる

ここでさらに、短気を治すポイントを5つ解説します。

1.自分が人生の主人公
2.人の行動には目的がある
3.一心同体
4.自分のフィルター
5.全てのことは相手がいる
まずは、上記5つのポイントをサクッと解説します。

1.自分が【人生の主人公】

あなたをつくったのはあなた、あなたを変えうるのもあなた

人は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自分の運命を作れる力が秘められています。

2.行動には目的がある

過去の原因ではなく、未来の目標を見て行動する。

3.一心同体

心と体は分割できない。

ゆえに体調が悪い場合は、心のケアを怠らないこと。

4.自分のフィルター

人は経験からでしか物事を見れない。

ある人は、「悲惨な体験だった」と言い、また別の人は「貴重な体験だった」と言います。

またまた別の人は「大したことのない普通の出来事だった」と言います。

その人の知識や体験というフィルターが出来事に解釈を加えて、違った受け止め方をします

5.全ては相手が存在する

人が行動する場合、どこかに相手役が存在する。

相手に合して態度変えたり、見せる顔が違う。

口調も変化したりします。

自分のフィルターは超重要!

自分のフィルターは超重要!

人は事実をありのまま、物事を客観的に把握することは不可能です。

自分の世界観がる、なんてことも言われるぐらい自分の経験や知識、体験から事実をねじ曲げて解釈してしまいがちです。

とある出来事をある人はポジティブに、またある人はネガティブにとらえる。

このことを心理学の世界では、【プライベート・ロジック】(私的論理)と呼びます。

情報や何か出来事には必ず、その人自身のフィルターを通っているのをお忘れなく!

知っておくべき怒りの感情のウラ側

怒りの感情は、【醜くて汚いもの】と心得ましょう。

中には怒りをエネルギーに変えて・・・みたいな方も稀にいます。

ですが大抵、怒りの感情はただの怒りでしかありません。

なので、『キレる』という行為のウラ側にある秘密を3つ正しく理解すれば、徐々に怒りの感情をコントロールできるようになります。

1.支配

相手を支配したい時や場の空気を支配したい時に、怒りの感情が沸き上がるとキケンです。

支配して得られる満足感は本当に満足なのでしょうか?

2.権利の行使

肩書きがあるが故に陥りやすいのが、ごう慢な態度をとってしまい「相手より優位に立っている」という権力をかざすために、怒りの感情が沸き上がるとキケンです。

権力をかざし命令して得られる支配で、何が生まれるか?その先を考えてみましょう。

3.正義感

あなたの中の常識は、【他人にとっては非常識なことの方が多い】場合があります。

「こうあるべき・・・」
「しなければならない・・・」
上記のような信念で、正義の刃を相手に向けるのはキケンでしかありません。

自分の正義は自分に向けましょう。

支配するのは相手ではなく自分の感情!

感情が人を動かすのではなく、人が目的のために感情を使って何かを成し遂げると心得ましょう。

なので、感情自体コントロールできるようになります。

ポジティブに前向きな対応をするか?
ネガティブに後ろ向きな対応をするか?
どちらの選択肢も自分が握っています。

すべての判断軸はあなた自身。

・人の体は食べたものでつくられます
・人の心は聞いた言葉でつくられます
・人の未来は話した言葉でつくられます
ようは、主人公は自分です。

人生はギャンブルじゃない。人生で出会う課題のほとんどは、すぐには克服できないものばかり。

なので、日々を穏やかに気分よく過ごしましょう。

食事の時は、一口一口味わいましょう。

追伸・・・いますぐにでもキレやすい性格を治したい方は荒療治ではありますが、1ヶ月間お昼ご飯を食べずに過ごしてみてください。

お昼ご飯を抜く・・・お腹すくけど我慢する・・・自分のコントロールに繋がる。

騙されたと思って一度お試しあれ。

短気を少しコントロールできますよ。

では、いつまでもキレてないで、生まれ変わるなら生きてるうちに。

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