なんにもしてないのに、思春期の子どもが急に怒りだしたり、会話が上手くいかなくて悩んでいませんか?
そんなすれ違いは、友達・恋人以外にも、夫婦や親子などの身近な間柄でも起こりえることなんです。
本記事では、『相手の気持ちがわからない人の理由と対応策』を思春期の男の子に当てはめてお話していますが、女の子のお子さんや、友達・恋人との気持ちの読み取り方にも対応しています。
思春期の男の子への接し方・寄り添い方
思春期になると特に気持ちがわからなくなる・態度がガラっと変わるのが、男の子ではないでしょうか。
甘えん坊でおしゃべりだった子も、思春期に入るとほとんど口をきかなくなり、「息子が何を考えているかわからない・・・」と悩む親が多いです。
一生懸命話しかけても、ロクに返事をしてくれない・・・。
親の心情としては、悲しいものですよね。
では、親はどうやって子どもの考えを理解したり、寄り添っていけばいいのでしょうか。
相手の立場に立って考え、共感性を高める
今までは、なんでも素直に気持ちを明かしてくれていたけれど、思春期にもなるとそうはいきません。
こういうときは、子どもの表情や動作を、もっとよく観察してみてください。
たとえ言葉に出さなくても、少しうなづいていたり、一瞬立ち止まってみたりと、何かしらの反応をしているはずです。
共感性が高い人は、相手の立場になって考え、相手の意見を尊重することができます。
思春期の子どもとうまく付き合うには、共感性を高める必要があります。
共感力の必要性は、恋愛や結婚においても同様です。
一般に、女性は事実そのものよりも、心情への同意を求めると言われます。
事実はどうあれ、まずは気持ちに同意してほしい、ということです。
例えば、愚痴を言うときは、ただ単に話聞いてほしいだけで、分析や助言ってあんまり求めていませんよね?
一方、男性は感情よりも事実を重視します。
会話に意味・目的を求める傾向が強い、何気ない一言を重大にとらえて落ち込んだり、不機嫌になることがあります。
そのため、男性との会話では、適度にアドバイスや自分の意見を添えると好感度が上がりやすいですよ。
男性にはこちらから自己開示をしてあげよう
自分の個人的な話を、ありのままに伝えることを『自己開示』といいます。
一般的に、男性は女性に比べて自己開示しにくいと言われているんです。
もしくは男性の方、心当たりがありませんか?
とはいえ、成長に合わせて、進路についてや将来の夢なんて話は避けて通れないですよね。
将来の進路を話し合いたいときは、同性の親が自分の経験を話すなど親の方から自己開示をすると、それに合わせて応えてくれる可能性が高くなります。
小さなころは体でスキンシップ、思春期になると心でスキンシップをはかろう。
思春期に入ってもまだまだ子どもな一面も・・・
・返事がおざなりになる
・すぐに怒る
思春期に突入しても、突然ピトっと隣にくっついてきたり、一緒に寝ようと言ってきたりするときがあります。
そんなときに「えっ急に何」なんて言うと子どもの心の扉がバタン!と閉まってしまうので、何も言わずに寄り添ってあげましょう。
体は大きくなってもまだまだ精神的には子どもです。
『独り立ちしたい・親離れしなくては・親を越えたい・甘えたい・可愛がられたい』複雑な気持ちの中でもがく子どもを温かく見守ってあげましょう。
男女では脳の働きが違うを知ろう
共感力の必要性は恋愛や結婚においても同様です。
男女では、脳の働きが違うってご存知ですか?
先ほども言いましたが、女性は心に寄り添った言葉が欲しい、男性は事実に基づいた結果を知りたい。
男女間では、脳の働きが違うので、どれだけ仲良しでも以心伝心・・・というわけにはいきません。
お互いを大事に思っているのにケンカばかりする・・・という人は、男女の脳の違いを念頭に置いて、言葉を選んでみましょう。
一方で、高すぎる共感性にも注意
ただ、共感性があまりにも高すぎると『他人の顔色をうかがう』なんてことになってしまう危険もあります。
相手の気持ちがわかりすぎる故に、自己犠牲をする・・・そんなことにならないために、自分自身の本音・本心をありのままに感じ、受け入れて下さい。
自分の思いを敏感に感じ取れるようになれば、他人の思いにも気付きやすくなります。
また、相手の期待に応えようとするだけでなく、自分の期待に応えてもらうことも必要です。
言葉できちんと伝えれば、たいていの人はわかってくれます。
それでも話が通じない相手とは、距離を置くという選択もありますよ。