いい質問には普通の答えやヘタな話より効果があるのをご存知ですか?
いい質問とは、【的を射た質問】のことです。
例えば、悩みを抱えた人がカウンセリングを受けた時、カウンセラーは上手に患者さんにいい質問をしながら会話をし、悩みを解決に導きますよね?
カウンセリングの時に、下手な質問や的外れな質問を投げてもきっと悩みや問題は解決しないでしょう。
逆に、下手な質問をすることで嫌悪感や不信感を与えかねません。
さらに、会社や組織、人間関係にも言えることですが、何か問題が発生した場面で「いい質問ができるかどうか?」でずいぶんとその後の状況が変わってきます。
なので、あなたがいい質問ができているならそれは素晴らしいことですが、「いい質問できてるかな?どうだろう?」と感じる方は一度、記事を読み進めてみてください。
きっといい気づきができるでしょう・・・あなた自身にとっての気づきも見えてくるかもしれませんよ。
いい質問してますか?質問の仕方1つで仕事や人間関係が上手くいく方法

いい質問は「答え」よりはるかに影響力がある場合が多いのです。
なぜなら、悩みや問題を抱えた状態の人に答えを差し出しても上手くいかない場合が多いのです。
答えではなく的を射た質問をすることで、人はイヤでも考えさせられるので結果、新しい発見や気づき、違う視点で問題点を見つけることができるようになるのです。
あのマネジメントの生みの親『ピーター・ドラッカー』も企業をコンサルティングする際、会社運営の方法よりも【質問を重視した】とマネジメントの本で語られています。
ドラッカーが質問する場面では、経営者や役員に対して「あなたのお客様にとっての最大の価値はなんですか?」や「あなたの会社の一番の強みはなんですか?」といった鋭すぎる質問をしていました。
痛いところをつく・・・けど絶対に深く考えた方が、良い方向になるような質問を投げるのです。
生死を分ける質問
ここだけの話ですが、わたしの人生での経験を少しお話します。
もう10年ほど前になりますが父が突然、心筋梗塞によりこの世を去りました。
本当に一瞬の出来事でした。
その時、わたしも仕事を急遽キャンセルし葬儀の準備やなんやらで、慌ただしくバタバタしていたのを今でも覚えています。
当時は、忙しさが悲しみを少しごまかしてくれていました。
父の死から10日ほど過ぎた時でした、突然母が何かプツンと糸が切れたかのように精神的に病んでしまいました。
そしてある日、夜中の2時頃「ガタン」と音が鳴って不安で飛び起き、リビングに行くと母がリビングで泣き崩れていたのです。
そして、心配するわたしに向かってこう言いました・・・「もう死にたい・・・」
その時、わたしは気がついたらこんな質問をしていました。
「死んでどうなるか?」
「悲しむ人間がいるのにそれでも死を選ぶのか?」
「今からでもやろうとしていたことはないのか?」
「生きているうちに他にやりたかったことはないのか?」
「生きていてツラい時も楽しい時もあるのを学んでいなかったのか?もし学べてなかったのならこれから生きて学べばいい」
他にも色々質問はしたのですが、あまり正確に記憶がないんですよね・・・
人間の脳は悲しい出来事を時間をかけて自動的にうすくしていってくれるので、きっとその影響でしょう。
ただあの時のワンシーンは昨日のことのように、脳裏に焼き付いています。
もしあの時、「死ぬな」とか「生きろ」だけしか言えなかったとしたら・・・ゾッとします。
なぜわたしが、過去の苦い経験を赤裸々に話すのかと言うと、同じ境遇の人や病んでる人がいたら優しくていい質問をしてあげてほしいからです。
なので、いい質問が普通の答えより影響力がある場合があることを知っておいてください。
相手の引き出しをそっと開ける質問
苦しい選択や今後のについて話し合ってる場合や、意見交換した後や提案をした後、相談をされた時にも非常に有効な質問が「あなたはどう思いますか?」です。
この質問をすることで、相手は話を聞いてもらってる気がするし、新しい発見や突破口が見出すことがあります。
さらに、自分が追い込まれた場面でも起死回生の一手として使うことができます。
たまに政治家が記者会見で詰め寄られている場面で、問題を問われると「あなた方は逆にどう思いますか?」と質問に質問で返し話をそらしたりすることにも利用していますよね。
つまり、何か返答に困った時にも使えるいい質問の方法の1つです。
手を差し伸べる質問

すぐ怒ったり怒鳴ったりする人に向かって「あなたはすぐ怒るからもうウンザリ」と言うよりも、「怒りを爆発させると、身近な人たちや周りの関係にどんな影響が出ると思う?」と言った方が効果があります。
もしお店を経営していて、お店を良くしたくて従業員に言葉をかけるなら、「もっとお店のサービスを向上させよう!」ではなく、「今のサービスのレベルはどれくらいだと思う?」と質問した方がいい結果になるでしょう。
夫婦で生活していて、パートナーがトイレのフタを閉めない常に開けっ放しのパートナーだったら、「トイレのフタぐらい閉めて」ではなく、「金運下がるから、トイレのフタは閉めた方がいいよ」と伝えてみましょう。
効果バツグンですよ。
一方的から対話式の質問
一方的な言葉。
・分析する
・専門家になる
・知識を共有する
・解決方法を指示する
・自分の賢明さを示す
・言葉の意味を決めてかかる
対話式のいい質問。
・相手に考えさせる質問をする
・言葉の意味について質問する
・相手の専門知識を引き出す
・総合的に考え、全体を見る
・解決法を相手に求める
・相手の賢明さを示す
自分の話ばかりする人を心理学で見る【付き合い方・対処法】
信頼関係を築く質問
相手の仕事や趣味などがあれば、「どんなふうに始めたのですか?」と聞いてください。
数多くの質問の中で、この質問はかなり有効に使えます。
なぜなら、相手は自分に興味があると感じると心を開き夢中になって自分のことを話してくれるからです。
他には、その仕事を選んだキッカケや配偶者とのなれそめなど応用も幅広くできます。
社会での信頼関係を築く質問
仕事がマンネリ化している状態の人に、会社や組織での役割をはっきりさせたい時、目的意識や誇りを取り戻したい時は、「あなたはなぜ今の仕事をしているのですか?」と質問してみましょう。
相手の思わぬ原動力も知れる質問です。
人間関係での信頼関係を築く質問
仲の良い関係や身内にまずはこの質問をしてみましょう。
「これまでで一番やりがいがあったことはなんですか?」
相手の人生における体験の貴重な話が聴けるでしょう。
トヨタ式なぜなぜ分析
自動車メーカーのトヨタが自社の生産工場で取り入れている工夫の1つに【なぜなぜ分析】というものがあります。
問題やカベにぶつかった時に、「なぜ?」を5回繰り返すと本当の真実が見えるとされている方法です。
まずは、「なぜこうなったのですか?」や「なぜそうしたいのですか?」から質問してみましょう。
この「なぜ?」という質問は相手にも自分自身にも問いかけることができるので、ぜひとも覚えておきたい質問の1つですね。
人生プランを発見できる質問
・何を人生の目標とするか?
・どんな人と付き合っていきたいか?
・自分や周りにどんな成果や期待をしているか?
・人生で短期、中期、長期計画は立てているのか?
計画を立てないとどこにたどり着くかわからない。
目的地がないと、彷徨うだけでどこにもたどり着けない場合もあります。
なんとなく過ごしながら支配された人生と計画し選択と決断をした人生、あなたはどちらを選びますか?
自分と向き合う質問
「あなたの夢はなんですか?」
もし時間があるのなら、一度立ち止まってゆっくり自分と語り合ってみてください。
現代人は日常に追われているので、自分と向き合うことをおろそかにしがちです。
自分のことを自分が一番知らないなんて皮肉過ぎませんか?
もし、なんの制約もなく、子どものことや家族や配偶者、仕事やお金も考慮しなくていいとしたら・・・何がしたいですか?
もし思いつかない・・・なんて方は合わせてこちらの記事も読んでみてください。
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