アルコール消毒液の高額転売で、全国初の書類送検が出ました。
書類送検されたのは、アルコール消毒液を2倍の値段で転売したとして、名古屋市中村区の無職女性(36)を書類送検しました。
容疑は国民生活安定緊急措置法違。
国民が生活必需品を円滑に確保できるようにする日本の法律。
ざっっっくり言えば、生活必需品を定価以上での販売、高額転売を禁止している。
消毒用アルコール転売容疑での検挙は全国初で、容疑者はインターネットサイトを使って6月2日、1966円で購入したアルコール消毒液を1,966円で購入し、4,000円で転売したとしている。
女性は「いけないとの認識はあったが、お金が欲しかった」と容疑を認めているとの事です。
消毒用アルコール6本(1本当たり30ミリリットル)をインターネットサイトに出品し、4000円で販売したとしている。
「いけないことだと知っていたが、お金が欲しかった」と女性は容疑を認めている。
女性の自宅には転売用にアルコール消毒や除菌シートなどが自宅に大量に保管されていたといいます。
なくならない違法出品
トイレットペーパーやティッシュペーパーは一時期と比べ、安定して供給されていますが、ハンドソープやアルコール消毒液などの『除菌』商品は今なお品薄で、だいたいの店が『1家族1つまで』ではないでしょうか。
そんな状況でなぜ女性は大量の消毒液などを手に入れられたのでしょうか。
女性3月頃から消毒用アルコール等が品薄になることを予測しを近所のドラックストア等で大量に購入していたそうです。
ドラッグストアの店員には
「施設で働いているので、たくさん必要」
などと伝えていたという。
サイバーパトロールは日々強化されている
県警が5月末に行ったサイバーパトロールでこの件が発覚しました。
女性は他におよそ10件の転売行為を認めたといいます。
メルカリなどのフリマアプリでは転売対策として『マスク』や『アルコール消毒』と入力して出品した場合自動的に削除されるようになっています。
そのため、自動削除から逃れるために『マスク』などのキーワードを一切出さずに写真だけ載せて転売する、といった手法が相次いでいます。
国民生活安定緊急措置法違に違反する高額転売は立派な違法行為です。
今回の件でフリマサイトでは運よく商品の転売を成功させても、サイバーパトロールで後々見つかることが証明されたので、これからしばらく違法転売者の送検が続くでしょう。