『考える』ことは大人になってから、社会に出てからも必要とされる力です。
IT技術が進化し、AIも浸透し始めている社会では、自分の力で考えることはますます重要になってきます。
逆をいえば考える力がない人は、社会でのし上がっていくのは難しいということです。
考える力を身につけるには、学力や年齢は関係ありません。
知識だけでは解けない、考えて悩んでひらめいて解くんです、
さて、わたしたちは問題や課題を解決するとき、5種類の思考回路を活用しています。
思考回路とは、簡単に言うと、問題を解決するために、筋道を立てて考える力のこと。
本記事では、論理的思考力を5つに分けています。
・クリエイト回路
・リバース回路
・ノック回路
・ステップ回路
人は考えるときに次のような手順を踏みます。
『考える力』は問題を解けた・解けなかったといった結果だけではなく、解くまでのプロセスも大切にしています。
考えることが好きな人はもちろん、算数が苦手、考えることがあまり好きでないという人にこそ思考力は身につけたい力。
【考える力をつける!】リバース回路を鍛える問題
リバース回路とは、迷路に挑戦するときは、やみくもに進むのではなく、ゴールからスタートまでの道筋を逆にたどることで効率よく進むことができます。
このように問題が解決する様子を想像して、逆算していくのがリバース回路です。
3人はそれぞれ、グー・チョキ・パーを1回ずつ出しました。
1回目はアイコが1人だけ勝ちました。
2回目はアイコとタクミの2人が勝ちました。

次の中から1つ選びましょう。
【1人だけ勝った・1人だけ負けた・あいこ】
制限時間は5分です。
ヒント1
『もしもこうだったら・・・』と考えてみよう。
3人が、どの手を出したのかという情報は1つもありません。
『もし、1回目にアイコが出したのがグーだったら・・・』と考えてみましょう。
ヒント2
3人はそれぞれ『グー・チョキ・パー』を1回ずつ出しました。
3人がどの手を出して、誰が勝ったのかを、表にまとめてみましょう。
勝った人には〇をつけておくとわかりやすいですよ。

【考える力をつける!】リバース回路を鍛える問題の答え
もしも1回目にアイコが出したのがグーだったら、どうなるのかを考えていきます。
1回目はアイコが1人で勝ったので、タクミとケンタは、チョキを出して負けたことになります。

2回目は、アイコとケンタが勝ちました。
と、いうことは、アイコとケンタは同じ手を出したことになります。
アイコはグーをもう使ったので、チョキかパーを、ケンタはグーかパーを出せるので、2人が出した手はパーだとわかります。
そして負けたタクミはグーを出したことになります。
3人それぞれ、まだ出していない手を3回目で出すことになります。

3回目は、3人とも違う手がを出しているので、『アイコ』だということがわかります。
【考える力をつける!】ノック回路を鍛える問題
ノック回路とは、例えば『トイレに行きたい!』と思った時、空いているトイレを見つけるために1つ1つのドアをノックしていきます。
このように、あり得る可能性をもれなく確かめるのがノック回路です。
4人の点数と、それぞれの問題の正解・不正解は以下のようになりました。

制限時間は5分間です。
ヒント1
4人全員をいきなり比べると大変なので、まずは2人で比べよう。
ヒント2
タクミとマイの正解を比べてみよう。5問目だけが違っていて、タクミだけが正解しています。
つまり、タクミとマイの違いは、5問目の点数ということがわかります。
50(タクミの合計点)-25(マイの合計点)=25(点)
5問目の点数が25点ということがわかりましたね。
この調子でケンタとマイも比べてみましょう。
【考える力をつける!】ノック回路を鍛える問題の答え
2問目・・・15点
3問目・・・10点
4問目・・・30点
5問目・・・25点
タクミとマイの正解を比べてみよう。5問目だけが違っていて、タクミだけが正解しています。
つまり、タクミとマイの違いは、5問目の点数ということがわかります。
50(タクミの合計点)-25(マイの合計点)=25(点)
5問目の点数が25点ということがわかりましたね。
同じようにケンタ・マイの正解を比べると、4問目が55-25=30(点)になります。
ここまでで、4問目と5問目の配点がわかったので、1問目・2問目・3問目の合計配点がわかります。
100-(30+20)=45(点)
ここでアイコの正解に注目すると、1問目と2問目を正解して35点になっています。
1問目・2問目・3問目の合計配点は45点なので、3問目は45-35=10(点)だとわかります。
マイの正解のうち、3問目は10点とわかったので、2問目は25-10=15(点)
アイコの正解のうち、2問目は15点とわかったので、1問目は35-15=20(点)
これですべての問題の配点がわかります。
【考える力をつける!】ステップ回路を鍛える問題
ステップ回路とは、例えば、階段を上る時は、一段ずつ上がっていきますよね。
このとき、段差が1つでもないと階段を登りきることはできません。
同じ様に、問題の解決に向けて、1つ1つの順序を正しく組み立てるのがステップ回路です。
ケーキはチョコレートケーキとショートケーキです。




考える時間は5分です。
ヒント1
タクミのセリフから、タクミがチョコレートケーキを選んだことがわかります。
あとは、同じ味を選んだ人、違う味を選んだ人に注目してみましょう。
ヒント2
アイコとマナのセリフに注目してみましょう。
アイコのセリフから、アイコとマナは同じケーキ、マナのセリフから、ケンタはアイコ・マナとは違うケーキとわかります。
『ケンタ』と『アイコ・マナ』のうち、どちらがチョコレートケーキでどちらがショートケーキか考えてみましょう。
ケンタのセリフから、『チョコレートケーキとショートケーキの数が違う』という条件も忘れずにね!
【考える力をつける!】ステップ回路を鍛える問題の答え
タクミ→チョコレートケーキ
ケンタ→ショートケーキ
マナ→チョコレートケーキ

アイコのセリフ、


『ケンタ』と『アイコ・マナ』のうち、どちらがチョコレートケーキで、どちらがショートケーキなのかを考えます。
もし、ケンタがチョコレートケーキだとすると、チョコレートケーキが『タクミとケンタ』、ショートケーキが『アイコとマナ』
ケンタのセリフ、

したがって、ショートケーキがケンタ、チョコレートケーキがアイコ・タクミ・マナが正解です。