【科学・心理からわかる暗記のコツ】暗記力を鍛える4つの方法

【科学・心理からわかる暗記のコツ】暗記力を鍛える4つの方法

【暗記力】・・・テストや試験を受けるのにはもちろん、コミュニケーション能力を上げるためにも暗記力は必要なチカラです。

暗記力が高いことによるメリット

暗記力が高いと、以下のようなメリットがあります。

・テスト前にあわてて勉強する必要がない
・テスト・試験の点数が上がる
・初対面の人の名前もバッチリ覚えられる
・職場での評価が上がる
・話したことを覚えていることでコミュニケーションがスムーズにとれる
暗記力って学生の時期の、それもテスト前だけに必要なものって思っていませんか?

じつは暗記力は社会人になっても、イヤ、社会に出てからこそ必要なチカラなんです。

暗記力が高いと会社からの評価も高くなる

社会に出ると色々な人と出会い、仕事をします。

社内以外にも取引先、顧客の顔と名前、どんな話をしたのかをどれだけ覚えていると、必要な時に必要なものや言葉が出せ、相手が求めているものを提供できる確率がグッと上がります。

「この人は仕事のパートナーとして信頼できる」「この人からなら買おう」とビジネスに繋がっていくのです。

業務においても、暗記力が良いと手際よく仕事ができるし、何か問題が発生しても「覚えてないから何でミスをしたかがわからない」なんてどうしようもないミスを防ぐことができます。

仕事において、言われたことを覚えられなかったり、レスポンスに詰まると「こいつはやる気のないやつだ」なんて思われてしまう場合も。

4つの暗記力を鍛える方法

たくさんの単語を覚えたい人にオススメ!ライトナーシステム

人間は、覚えたことを時間と共に徐々に忘れていきます。

ただ、時間を空けて何度も復習することで記憶に定着しやすくなります。

とはいえ、一度覚えたことを毎日何度も復習することは、覚えるものの数が増えるにつれて難しくなりますよね。

それに時間もかかり、効率的ではありません。

そこで、ドイツの科学記者であるセバスティアン・ライトナーが提案したのがライトナーシステムという効率のいい暗記法です。

まず5つの箱を用意し、その箱にA~Eまで番号を書きます。

4つの暗記力を鍛える方法

覚えたい単語などを紙に書き出し、Aの箱に入れます。

Aの箱に入れた、覚えたいものを1つずつチェックしていき、覚えていたら次のBの箱に入れます。

Bの箱に入っているものを覚えたらCに・・・とEの箱に向かって進みます。

4つの暗記力を鍛える方法
Aの箱・・・毎日
Bの箱・・・1日1回
Cの箱・・・3日に1回
Dの箱・・・1週間に1回
Eの箱・・・半月に1回

逆に、間違ってしまった、忘れてしまった場合は、A~Eのどこにあったとしても最初のAに戻します。

4つの暗記力を鍛える方法

こうすることで覚える数が多くても、覚えているものの復習の頻度は低く、覚えられていないものを中心に記憶することができるのです。

ライトナーシステムは・・・
覚えたものは適度に復習
覚えられないものをたくさん復習
ライトナーシステムを使えば、苦手なものほど重点的に復習することになるので、勉強時間が少なく効率的に記憶することができます。

暗記力を底上げする!フランス式睡眠学習

4つの暗記力を鍛える方法

じつは何かを覚えた後に寝ることで記憶に残りやすいと言われているんです。

いわゆる『睡眠学習』にあたります。

 
ろんろん
胡散臭いと思いましたか?
じつは睡眠学習もきちんと研究結果が出ているんですよ。
睡眠学習とは言いましたが、寝ている間に単語の動画を延々と聞き続ける・・・とかではありません。

フランスのリヨン大学で行われた語学学習の研究で、『朝と夕方に勉強するグループ』と『夕方に勉強、睡眠を挟んで朝に勉強するグループ』の2つに分け、どれくらいの単語を覚えられるかテストをしました。

結果、2つのグループの勉強時間は同じにもかかわらず、朝と夕方に勉強するグループは16単語中7.5個、睡眠を挟んだグループは10個と大きな差が出る結果となりました。

ちなみになんですがこの睡眠学習、夜の睡眠だけではなく、お昼寝でもOKなんですよ。

上記とはまた別の記憶の研究によると、暗記後に90分の昼寝をしたグループは昼寝をしなかったグループより記憶テストの結果がよかったという発表もあります。

つまり、何かを暗記したい時は夜なら寝る前、昼間は昼寝前に勉強することで効率よく記憶することができます。

自分の記憶を強化し暗記する方法

この方法は教科書を読んでもまったく頭に入ってこない人にオススメの暗記法です。

人間の脳は、ただ読んだり書いたりするだけよりも、自分の記憶の中から思い出そうとする行動をした方が記憶が強化されるんです。

これは、日本の心理学者の佐藤浩一さんが研究した『自伝的記憶の構造と機能』が元になっています。

学生に置き換えると、教科書を音読したり、黒板の字を写したところでほとんど記憶には残りませんよね?

何度も書き取りや音読をするよりも、何度も問題を解いたり、暗記カードを作ったり、記憶を頼りに知っていることを書き出したりと脳の中の記憶を呼び出そうとする勉強法をすると暗記しやすくなります。

何か新しいことを覚えるときは・・・
軽く教科書を読む→記憶を頼りに問題を解く・書き出すことで暗記力が高まる!
わからなかった問題・覚えられなかったことは、また覚え直して、記憶を探り書き出す、と繰り返します。

 
ろんろん
【インプット→アウトプット】の流れが重要。
日本人の勉強法は圧倒的にアウトプット(出す)が足りていません。

歴史などに最適な暗記法!頭の中で映像をイメージする

人間は文字と映像を記憶するのとでは、圧倒的に映像の方が記憶に残ります。

例えば下記の画像を見て下さい。

4つの暗記力を鍛える方法

文字とイラスト(映像)では、どちらが一瞬で記憶できるか一目瞭然ですよね。

単語だけを暗記しようとしても上手くいかない人が、文字と一緒に映像をイメージしながら記憶すると、覚えることができた数が増えたというが多いんです。

 
ろんろん
歴史の教科書を読むよりも、歴史ドラマを見る方が覚えられるのもこれが理由。
暗記したいものは映像と一緒に覚える方に習慣づけると、暗記力がグッと上がりますよ。
 
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