家を出て、少し歩きだしてから「あれ?ちゃんと鍵をかけたっけ・・・?」と不安になり、確かめに家に戻る。
こんな行動、あなたは何回やりましたか?
引き返して確認する時間があればいいのですが、朝は1分1秒も惜しい。
それに電車に乗った後など、引き返せないタイミングで鍵のことが気になったら、その日1日、不安なままで過ごすハメになります。
鍵をかけ忘れる理由
鍵をかけるという行為は、ひとりで出かけるときよりも、家族のだれかと2人以上で出かけるときの方が、忘れる可能性が高くなります。
子どもと一緒だと、子どもの世話に気をとられますし、パートナーや兄弟と一緒だと、たとえばおしゃべりに夢中になって、戸締りに注意がいかなくなったりするためです。
また、ひとりの場合でも、急いでいたり、あれこれ考え事をしながら家を出るときは要注意。
鍵をかけることが毎日の習慣になっていると、特別意識していなくても勝手にその動作ができてしまったり、脳がカギをかけたという記憶を残さなくなるんです。
だからこそ、意識して鍵をかけるようにしましょう。
【3つのルール】うっかり防止!鍵のかけ忘れを防ぐ方法
【出かけるときには必ず鍵をかける】
これが完全な習慣化ができればいいのですが、それでも不安なときは、やはり確認が必要です。
指さし確認や声に出しての確認、さらに鍵をかけたあとにドアノブを回したりレバーを上下させて確認するなど、しっかり鍵がかかっていることが確認出来たら安心して外出ができますよね。
また、鍵をかけ忘れる原因を取り除くことも大事です。
・時間に余裕をもって出かける
・鍵をかけることだけに意識を向ける
注意リソースとは
心理学では、ヒトが認識や判断、記憶などのために頭を働かせることで『内的プロセス』といい、内的プロセスに使われる注意のことを『注意リソース』といいます。
そして注意リソースは心のエネルギーのようなもの。
ガソリンがなくなると車は動かないように、心のエネルギーがなくなると、認識や判断、記憶もうまくできなくなってしまいます。
ワンちゃんの散歩の場合

『道に落ちているものを食べないかしら』
『あぁ、もうすぐ信号が変わりそう』
『車が来る』
『小さい子が興味を持って見ている』
『もうすぐ帰らないと午後の予定が・・・』
普段意識していない散歩でも、じつは多くのことに注意リソースを使いながら行っているんです。
注意リソースには限りがある

ヒトが一度に向けることができる注意には限りがあります。
注意とはスポットライトのようなもので、小さなところに光を集中させれば、光が当たっている対象はくっきりと浮かび上がり、それ以外の場所はライトの焦点を絞れば絞るほど光の当たらない範囲が広がり、見えないものが増えてしまいます。
それと反対に、全体を照らそうとすればすべてがぼんやりとしてしまいます。
スポットライトの光量に限界があるように、ヒトの注意力にも限界があるので、その場・状況に応じて一番重要な部分に注意を向けないと、失敗が起こります。
確認を習慣化することでうっかり!を防げる
・鍵をかけたらドアノブやレバーを動かして確認
・時間に余裕を持って行動する
そのほかにも、ドア付近の目につきやすいところに鍵を置いておき、鍵を手に持って外に出て、鍵をかけたらカバンに入れる。と、ルールを作るのもオススメですよ。