6時間睡眠は命の危険が4.5倍!?睡眠不足によるリスクと解消法

6時間睡眠は命の危険が4.5倍!?睡眠不足によるリスクと解消法

あなたは普段、何時間睡眠をしていますか?


2020年に発表された日本人の平均睡眠時間は6時間22分で、なんと世界最短と言われています。

6時間睡眠は命の危険が4.5倍!?睡眠不足によるリスクと解消法

グラフのオレンジ色が日本の平均睡眠時間なんですけど、日本がダントツで低いのが一目瞭然ですよね。

アメリカの睡眠財団が発表する18~64歳の理想的な睡眠時間は7~9時間だそうです。

しかし、かなりの人が理想的な睡眠時間に届いていないことがわかりますよね。

では、もし6時間以下の睡眠が続くと、どうなってしまうのでしょうか?

睡眠時間が6時間以下が続くと・・・

2003年にペンシルべニア大学で行われた研究では、睡眠時間が『4時間・6時間・8時間』の3つのグループを作り、毎日『認知能力』『反射能力』を測定しました。

結果は、8時間睡眠のグループが最も高いパフォーマンスを維持し、逆に4時間睡眠のグループはどんどんパフォーマンスが低下していきました。

あまりの眠気にテスト中も寝てしまう人が出たそうです。


そして6時間睡眠のグループは、最初の頃は問題ありませんでしたが、だんだんと異変が見られました。実験から10日を過ぎたあたりから、2日寝ていない状態と同じくらいまで能力が低下していたのです。

そして、1番の驚きは、6時間睡眠のグループはあきらかなにパフォーマンス能力が低下しているにもかかわらず、誰も眠いという自覚はなく、『自分は大丈夫!』だと思い込んでいたのです

 
ろんろん
今現在、6時間程度の睡眠で全然大丈夫だと思っているあなた、実は気づいていないだけでパフォーマンス能力が下がっているかも・・・?

自分が疲れている、という自覚がないのが一番の異常です。

自覚がないままにパフォーマンスだけが下がり続けていると、一生懸命仕事をしているつもりが、ミスを出したり、ずっと働いているのに仕事が終わらず残業・・・なんてことに繋がってきます。

今この記事を読んでいる、睡眠時間が6時間以下のあなたはラッキーです。

大きなミスなする前に、睡眠時間を見直しましょう。


6時間以下の睡眠が続くと体に様々な異常が起こってきます。

睡眠不足で起こる体の異常

睡眠不足により、集中力・記憶力・思考力が下がることで『肥満・うつ病・心臓病』などにかかるリスクが増えます。

睡眠時間が6時間以下の人は、7時間以上の人と比べて以下のようなリスクがあります。

脳卒中にかかるリスク

5~6時間睡眠の場合7~8時間睡眠の人と比べると、脳卒中にかかるリスクが4.5倍も高い。

交通事故に合う・起こすリスク

5~6時間睡眠の場合7~8時間睡眠の人と比べると、交通事故に合う・起こすリスクが1.9倍高い
さらに、睡眠時間が4~5時間だと4.3倍にリスクが跳ね上がります。

 
ろんろん
睡眠時間が4~5時間の人は飲酒運転で事故を起こすリスクとほぼ同等です。
 

記憶があやふやになる

睡眠時間が4時間を切ると、記憶があやふやになり、様々な情報を間違った状態で記憶することも研究でわかっています。

睡眠不足ってただ日中にめっちゃ眠くなるってだけではなく、深刻な問題まで出てくることがわかりますね?

睡眠時間が短い人で『え!?私そんなこと言ってない!』『そんなこと聞いてない!』『そんなことあったっけ?』に思い当たる場合、睡眠時間が足りないことにより体が危険信号を送っている可能性大です。

ショートスリーパーは遺伝子の突然変異で誕生

睡眠時間が短くても問題ない、という人もごく一部います。


人口の約5%に『ショートスリーパー』と呼ばれる睡眠時間が6時間未満でも大丈夫な人がいます。

しかし残念ながら、ショートスリーパーは生まれつきのもので、鍛えて備えられるものではありません。

 
ろんろん
たまに、「鍛えて睡眠時間短くて大丈夫になった!」という人を見ますが、ただ寝不足に慣れただけで、パフォーマンス能力が下がっている人がほとんどです。

ショートスリーパーの人たちの遺伝子を調べてみると、『DEC2』という遺伝子が突然変異していて、脳内の情報整理を短時間で済ませることができるため、睡眠時間が短くてもパフォーマンスを下げることなく過ごせるのです。

ショートスリーパーは遺伝子レベルから違うので、なろうと思ってなれるものではありません。

つまりは、人口の95%は適切な睡眠時間が必要なんです。

寝だめってどうなの?

平日眠れなかった分、土日にたくさん寝るぞー!と、いわるゆ『寝だめ』をしている人は多いですが、残念ながら効果がありません。

ミシガン大学睡眠障害センターのキャシー・ゴールドスタイン博士によると、休日に睡眠時間を増やしても、睡眠不足を取り返すことにはならないそうです。

実際にペンジルベニア大学で行われた実験によると、平日の睡眠時間が6時間以下の人が休日に10時間の睡眠をとっても、認知能力が回復しなかったことがわかっています。

 
ろんろん
『寝た気』『元気になったつもり』状態ってことだね。
だけど実際には、体は疲れたたままです。
逆に休日に寝すぎると、体内のリズムが狂ってしまい週明けが余計に辛くなってしまう悪循環に陥ります。
平日は様々な理由から、早く寝たくても眠れない人も多いでしょう。

それなのに、休日の『寝だめ』は効果ナシ、なんなら逆効果って、「じゃあどないせいっちゅうねん!」って感じですよね。

そんな方に朗報です。

平日仕事をしている社会人の方にもできる方法があります。

それがコチラ。

『寝だめ』よりも『パワーナップ』

『パワーナップ』
『シエスタ』

そう。つまり、『昼寝』です。

昼寝は眠気を抑える効果だけではなく、注意力・反応時間・記憶力・感情コントロールなど様々な能力を回復することができるんです。

実際、GoogleやNASAではお昼寝制度を取り入れていて、その効果が本物であるということがわかりますよね。

オススメのお昼寝時間は15分~20分

会社の昼休憩の時間を使ってちょこっと眠れば、疲れた体・脳を回復することができます。

これなら平日の夜に十分な睡眠時間がとれない人でもマネできると思いませんか?

ちなみに、30分以上のお昼寝は逆に体がだるくなったり、夜の睡眠に影響が及ぶので、注意が必要です。

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