連日コロナウイルスに関するニュースが流れていますが、ここ数日『#検察庁法改正案に抗議します』というワードがSNS上で数百万回発信されています。
検察庁法改正案でこわれる三権分立
コトの発端は、東京高検の黒川検事長が本来なら検察官の定年『63歳』で退職になるはずだったのを、『検察官も国家公務員の1つ』と安倍総理の法解釈で決定して、退職を延長したことです。
だけど、今まで検察官は含まれないとされていた。
そして安倍さんはそれを最長3年延ばそうとしている。
検察庁法改正案が叫ばれた理由
今回騒がれている一番のポイントはここかなぁと個人的に思ったのはこちら。
- 官邸に都合よく変えた法解釈で法律をかえようとしている
- 新型コロナウイルスにまぎれて法案を通そうとしている
官邸に都合がいい解釈で法を歪めていいのか?
そもそも、検察官の定年を内閣が決められるというのが問題では?
内閣にとって都合のいい人だけ定年を延長すると、検察官は内閣に強く出られないですよね?
1年でも2年でも仕事を続けた分の給料が出るし。
内閣と仲良くしていたら天下り先も困らないし。
黒川検事長というのが、安倍内閣の守護神とも言われいます。
内閣総理大臣を逮捕する権限を持つ人を内閣総理が決めるということは、三権分立の崩壊ではないか、ということで『#検察庁法改正案に抗議します』とSNSで抗議する動きが広まっています。
きゃりーぱみゅぱみゅさんがTwitterで『#検察庁法改正案に抗議します』をツイートして炎上してしまいました。(現在は削除されています)
個人的な意見ですが、イメージが~とか色々言われていましたが、個人的には彼女はもう立派な成人だし、政治に対して関心を持つ事は当たり前の姿だと思います。
三権分立とは?

三権分立とは、権力を一つの所集中させず、分散させることで国民の人権を守るという考えです。
フランスの思想家が13世紀に発案したものを日本でも適用しています。
国会・内閣・裁判所がゲームの相性みたいに、三すくみになって均衡を保っています。
国民は選挙・世論・国民審査によって国の代表者を決めます。
それでも選挙にいかない日本国民・・・
それが今の日本の姿です。
三権分立を踏まえた上でもう一度言います。
今回問題となっているのは、行政処分ができる『裁判所』の検事長の定年延長を処分される側の内閣が独自の解釈で決めることができてしまうと、三権分立の均衡が大きく崩れてしまう為です。
権力が傾いてしまったら、強い力を持った行政が自分たちの都合のいいように政治の力を働かせてしまいます。
政治に対して『関係ない・興味ない・どうでもいい』と無関心になるのは、あなたの首をしめるのと同じことです。
関心を向けない間にどんどんあなたは資産を失うことになりますよ。
かといって、よくわからないけど、みんながハッシュタグをつけて発信しているから乗ろう、というのも違います。
流れに乗る前に、一度立ち止まって、考えてから行動しましょう。