・22時~3時までがお肌のゴールデンタイム
この言葉、どこかで一度は聞いたことがあると思います。
じつはこれ、まったく正解とは言えないんです。
例えば、『睡眠時間が長ければ長いほど疲れがとれる』なんてことはないんです。
アメリカで100万人を対象に6年間にわたって行われた調査があります。
それによると、普段6時間睡眠の人の方が10時間睡眠の人よりも、死亡リスクが低いという結果が出ました。
だからといって、「6時間が正解か。じゃあ6時間だけ寝ればいいんだ」というわけではありません。
普段10時間寝て体力を回復している人がいきなり6時間睡眠にすると、満足に回復できずに、どんどん疲労がたまっていってしまいます。
長い睡眠時間を取らないと体力が回復しない(よく寝た~!って感じがしない)人は、睡眠時間が足りていないというより、睡眠の質がよくないのが原因になります。
『トータルの睡眠時間』より『寝付いてすぐの3時間』
睡眠の質=疲労回復力
こう考えるとわかりやすい。
大事なのは『何時間寝たか』よりも『質のいい睡眠を取れたか』なんです。
疲労回復をするためには、深い睡眠をとることが重要です。
わたしたちが眠っている間には浅い眠りの『レム睡眠』と深い眠りの『ノンレム睡眠』が交互に繰り返されていることは、よく知られています。
しかし、深い眠りの『ノンレム睡眠』には眠りの深さに応じたⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの4つのステージがあるのはご存じですか?
疲労回復を進めてくれるのはより深い眠りに入るステージⅢ・Ⅳの段階です。
このステージに入ると、新進代謝を促す『成長ホルモン』が大量に分泌されるんです。
『成長ホルモン』と名前だけを聞くと、「大人には関係ないんじゃない?」と思うかもしれません。
そして質のいい睡眠をとるためには、眠り始めて最初の2時間以内にステージⅣのノンレム睡眠へ、スムーズに到達する必要があるんです。
22時~3時がお肌のゴールデンタイムはウソ
『22時~3時の間はお肌のゴールデンタイム!』なんてこと、昔はよく言われていましたね。
しかしこのお肌のゴールデンタイム、じつは何の根拠もないんです。
大事なことは、成長ホルモンが分泌され、それが作用する根一の3時間。
22時に寝ても1時に寝ても、何時から寝始めても、この寝始めの3時間こそが、睡眠のゴールデンタイムなんです。
成長ホルモンの分泌されると新陳代謝が促進されるので、結果、美肌にいい効果をもたらしてくれます。
つまり、すべての人の睡眠に『ゴールデンタイム』が存在しているんです。
質の高い睡眠をとるために
あなたは寝るときにテレビをつけっぱなしだったり、豆電球をつけっぱなしにしていませんか?
照明やテレビをつけっぱなしで眠るのは、よくありません。
眠る前に明るすぎる光を浴びていると、安眠を妨げられてしまいます。
明るい光に脳が『まだ昼間だ』と勘違いしてしまうんです。
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照明を利用する
寝室や寝る前によくいる部屋にはオレンジ色の暖色系の照明がオススメです。
『日が昇っている間に活動して、日が落ちたら眠りにつく』という習性は、現代になっても変わりません。
オレンジ色は夕焼けの色に近いので、その照明のなかにいると、「もう日が落ちる」と感じ、リラックス状態になる副交感神経が優位になり、眠りやすくなります。
寝る前にコンビニにはいかない
明るい照明を浴びない、という点からいうと、寝る3時間前くらいは、コンビニにはいかない方がいいでしょう。
コンビニってめっちゃ明るいですよね。
明るい場所では人は活気が満ち、購買意欲が上がるんです。
東日本大震災のとき、節電が呼びかけられましたが、コンビニで照明の明るさを落としたところ、売り上げが30%減った・・・なんて報告もあるくらいなんですよ。
寝る場所を快適にしておく
寒い時期や暑い時期も、つねに部屋を快適な温度・湿度にしておくことも大切です。
冬なら電気毛布、夏なら冷感シーツ、梅雨の時期や寒い日には布団乾燥機を使うのもいいですね。
布団に入ったらスマホは見ない
明るすぎの現代で最大の敵は『スマホ』ではないでしょうか。
寝る直前までSNS・ゲーム、動画を見ながら寝落ち・・・なんて人もいるのでは?
もうおわかりでしょうが、スマホの画面は暗い寝室の中ではとても明るい照明になります。
一番いいのは、ベットサイド(布団周り)にスマホを持ち込まないことです。
そもそもなんですが、布団に入ってから何かをする習慣ってよくないんです。
布団には何も持ち込まず、布団に入ったら寝る。
これを習慣づけられたら、布団に入ると自然と眠くなるようになりますよ。