今年の夏はいつも以上に夏バテに注意しなければいけません。
初夏にコロナウイルスによる外出自粛があり、本来なら『徐々に夏の気温に体をならす時期』に家籠りしていたことで例年以上に夏の暑さに耐えられず、夏バテを起こしてしまう確率が上がっています。
- なんだかやる気が出ない
- 寝ても疲れが取れない
- 普段通りの生活ですら辛い
- 集中力がない
- 食欲が出ない
上記に当てはまる人は『夏バテになりかけている、夏バテを起こしている』状態なので、本格的に暑くなる前にこの症状を改善・予防していきましょう。
あなたの夏バテの原因はどれ?原因と対策【暑さに負けない体づくり】

- 冷たい飲み物・食べ物を摂りがち
- 毎日たくさん汗をかいている
- 職場や学校のクーラーがキツイ
冷たい飲み物・食べ物を摂りがち
アイスクリームやキンキンに冷えたジュース・・・暑いとついつい選びがちですが、冷たい飲み物・食べ物を摂りつづけると胃腸の働きを弱めてしまいます。
『胃腸の働きが弱る=消化機能が弱る』ということになります。
消化機能が弱ると栄養の吸収率が悪くなり、夏に特に必要なビタミンやミネラルの摂取ができず、夏バテに繋がります。
夏バテの原因が『冷たい飲み物・食べ物を摂りがち』なあなたへの対策方法は、なるべく温かいものを選ぶように心がけること。
寝起きに一杯の白湯を飲むと体が内側からポカポカと温まるのでぜひ習慣化してみてください。
毎日たくさん汗をかいている
汗をたくさんかくと水分だけでなくミネラルともう一つ、大事な栄養も失われます。
それは『カルシウム』です。
汗をかくとカルシウムも不足します。
汗は主に水分と塩分、そして微量のミネラルで構成されています。
そのミネラルの一種として含まれているのがカルシウムです。
カルシウムは丈夫な骨を作るために欠かせない物質で、不足すると骨粗しょう症を招きます。また、筋肉や血管にも必要な栄養素なので、カルシウム不足が高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こすこともあります。
例えば、夏場に1時間の運動を行うと約1リットルの汗をかきますが、同時に40~80mgのカルシウムが失われるといわれています。汗をかいたあとに水分補給を行うことはあっても、カルシウム補給を意識する方は少ないため、思わぬところでカルシウム不足の弊害が現れるかもしれません。
医療法人医徳会 真壁病院
夏バテの原因が『毎日たくさん汗をかいている』あなたへの対策方法は規則正しい食事、ジュースや水よりも麦茶や牛乳を摂取しましょう。
『夏の土用の丑の日にウナギを食べたら夏を乗り切れる』という言葉があるように、ウナギには夏に必要な栄養素がギュッと詰まっているのでオススメです。
夏の『土用の丑の日』にウナギを食べる理由とは?
職場や学校のクーラーがキツイ
クーラーが効きすぎる場所で長時間過ごすのも夏バテの原因になります。
その理由は、冷えた室内と夏の高い気温の温度差にあります。
温度差の激しい場所を行き来すると自律神経が乱れ、夏バテを発症してしまいます。
特に女性は普段の生活においても、ヒールや下着などの締め付けで血流が悪くなっているうえに『冷え』でさらに追い打ちをかけられることになるので注意が必要です。
夏バテの原因が『職場や学校のクーラーがキツイ』あなたへの対策方法は体を冷えないようにする。
とはいえ、職場や学校のクーラーは自分ではどうにもできないので、カーディガンを用意したり血の巡りをよくしたりと自分の出来る範囲で予防していきましょう。
家の中など、自分で温度設定ができる場所では、外の気温より5度低く冷房を意識しましょう。
一時間に一回5分程度の換気もオススメです。
健康のため・・・と無理をして暑い室内にいると熱中症になる恐れがあります。
夏の冷え性を確認しよう【改善する方法】
夏バテの原因を知り、対策を立てて快適に過ごそう
夏バテの原因と対策を知る事で夏バテを防ぐことができます。
涼しい部屋で過ごすだけではなく、軽い運動や栄養バランスの取れた食事をすることで夏を乗り越えるチカラをつけていきましょう。
お風呂も、シャワーのみで済ませず38~40度のお湯に15分~20分浸かると冷えの改善・快眠効果が得られ、夏バテの予防になりますよ。
夏バテの解消には『これをしたらすぐに治る!』なんてものはありません。
夏バテの原因を知り、対策する日々を積み重ねることで夏バテを予防できます。
今年は暑くて過ごしづらいえすが、夏だけの楽しいイベントもたくさんあります。夏バテに立ち向かえる強い体を手に入れてこの夏を乗り越えていきましょう。