・失敗したらどうしよう
・頑張ったところで誰も自分に期待なんてしていない
じつは、人間の生まれ持った気質と、日本人の気質を合わせると、どうしてもマイナス思考に傾きがちになってしまうんです。
なので、マイナス思考はあなたのせいじゃない。
ただ、マイナス思考から脱却したいのなら、ちょっとした意識改善のトレーニングが必要です。
プラス思考になるメリット
プラス思考になる最大のメリットは、逆境の中でも前向きになれることです。
ポジティブ思考の持ち主は、日常的にストレスを感じることが少ない。
例えば、上司に叱られても、『そのおかげで自分は今、確実に成長している』『気にかけられているから、叱られる』などと捉えることができるため、落ち込んだり、怒りを感じたりしにくい。
失敗しても当たり前だと思っているから、マイナス思考の人より積極的に行動でき、緊張や恐怖にすくむようなことがなく、のびのびとしていられるんです。
『失敗したらどうしよう』ではなく、失敗しないようするにはどうしたらいいかを考えるのも、プラス思考の人の特徴でもあります。
プラス思考とマイナス思考の差
例えば、あなたは盲腸になって入院したとします。
このとき「今まで健康だけが取り柄だったのに・・・」と考えるのがマイナス思考。
「腸がんじゃなくてよかった」「ここで一度少し休め、と天からのお告げかも」と考えるのがプラス思考。
起きてしまったことは変わりませんよね。にもかかわらず、捉え方が違うだけでプラス思考とマイナス思考では、イメージは180度変わります。
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ネガティブは『悪』なのか?
生まれながらのプラス思考という人はいません。
じつは人間って、もともと脳の働きがネガティブな思考に偏りがちにできているんです。
・名前のわからないキノコを食べるとお腹を壊してしまうかも
もし、ネガティブな情報にまったく反応せず、問題に目を向けずにいたら、後で取り返しのつかないことにも繋がる可能性があります。
小さな不調を放置して、深刻な病気の予兆を見逃す・・・聞いたことがある話ですよね。
このようにネガティブというのは、全部が全部悪いということではないんです。
しかし、あらゆることにネガティブではマイナス思考からは抜け出せません。
特に日本人は国民的な気質としてマイナス思考に傾きやすいともいわれています。
例えばタイの人は、ポジティブでおおらかな人が多いのですが、『欲しい物は借金をして買う。借金は仕事をして返したらいい。』という思考の人が多くみられます。
この考え、日本人にはなかなか難しいですよね?
プラス思考になりたいなら、意識的にトレーニングをする必要があります。
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プラス思考になるためのトレーニング
人は生まれながらにマイナス思考(ネガティブ)に傾きがち。
プラス思考になるために、意識してトレーニングをすることが必要。
おすすめのトレーニング方法は、道具を使わずにすぐに実行できる『リフレーミング法』と紙とペンだけでできる『幸福感を増やす方法』です。
プラス思考に向かわせる『リフレーミング法』
マイナス思考に傾きがちな心を、プラス思考に向かわせる方法を心理学で『リフレーミング』といいます。
リフレーミングは、物事を捉えるときの枠組み(フレーム)をいったん外し、次にそれを異なる枠組みで据え直す心理療法(家庭療法)の一種。
先ほどの「盲腸になってしまった」を「がんじゃなくてよかった」と捉え直すのもリフレーミングに当てはまります。
『失敗した』を『教訓になった』、『ひとりは寂しい』を『自分の時間を満喫できる』、『怒りっぽい人』を『感情表現が豊か』などと言い換えるのも同様です。
幸福感を増やす方法
アメリカの心理学者マーティン・セリグマンのポジティブ心理学で推奨している、幸福感を増やすための方法を試してほしい。
その方法は、【一日の終わりにその日あったよかったことを3つ書き出す】だけ。
・他人とあなたを比較をしない
・自分の強み(長所)
例えば、『会社で褒められた・ランチで入ったお店が美味しかった・車いすの人のためにドアを開けるのを手伝った』など。
長所が思いつかない場合、周りの人に「わたしの長所ってどんなとこ?」と聞いてみてもいいでしょう。
紙に書き出すことを続けることで主観的な幸福感が増します。
そして幸福感が増すと、人は『生産的・行動的(アクティブ)・友好的』といった、プラス思考に繋がる感覚が高まってきます。