人に頼られることは嫌いではないけど、なんだか疲れてしまうときってありませんか?
きっとあなたは親切心があって気配りができる優しい人で、困っている友人や家族がいたら助けてあげたくなる、または周りがあなたを頼りがいのある人と思っているはず。
そういう人の周りには人が集まってきやすいんです。
常に人との関わりがある分、常にストレスを受けている状態と言っても過言ではないんです。
やさしさをもつには余裕が必要
誰にでも『気配りの心』はあります。
しかし、自分に余裕がなければ他人に気を遣うどころではないですよね。
言い換えれば、『気が利く人』は、他人に優しくするだけの余裕があるということなんですが…。
優しいあなたは、自分がいっぱいいっぱいの時でも人に頼られると断れず、ストレスや疲労を溜めていませんか?
人に優しくするには、自分がやるべきことをこなしたうえで、なお余力があるか、自分がやるべきことをこなしながら、同時に他の人の心配をする度量が必要です。
たとえば、何か困っている人にやさしくする局面は、その人が自分の中にトラブルを抱えている場合だけとはかぎらないですよね?
こちらに被害が及ぶ失敗をした相手に対しても、頭ごなしに怒りをぶつけることをせず、恐縮する相手の事情をかえって思いやるといった種類のやさしさもあります。
『優しい人』のメリット
『優しい』のメリットは対人関係で一番発揮されます。
たいていの人が、優しい人と敵対関係になることなど考えていないし、むしろ積極的に親しくなるとするでしょう。
人づてに「あの人は優しい人だよ」と言われると、会う前から好感度が高くなっているはずです。
恋愛対象としても、結婚相手としても『優しい』というのは好ましい条件の1つに入ってきます。
そのため、『優しい人』は異性にもモテる可能性が高い。
だから、優しい人の周りには、自然と人が集まりやすくなってくるんです。
優しい人はストレス・疲労を抱えやすい
優しい人の周りには人が集まるのがメリット。
反対にデメリットは、その対人関係に疲れてしまうことです。
現代社会は多様な他者と接することを余儀なくされています。
その人が『優しい性格の持ち主』だと知ると、それにつけこんで必要以上に頼ってきたり、利用したりする人も中にはいるでしょう。
優しい人は、人間関係を大切にする傾向もあるため、だます・陥れるといったはっきりとものではないかぎり、できるだけ応えようとするはず。
優しくしてもらう側にはなんのデメリットもないが、優しくする側には疲労やストレス、悪意に付け込まれやすいデメリットがあることを覚えておきましょう。
それでも優しさを持ち続けるために
こうしたデメリットに対処する方法としては、ひとりになる時間を作ったり、『優しい自分』から適度に離れてみる、というのが有効です。
どのみち、まったくの別人格にはなれないのだから、そのキャラクターから少しぐらい距離を置いても、あなたが優しい性格であるという評価はゆるぎません。
一度ついた印象ってなかなか変わらないものなんです。
また、自分をあざむいたり、利用したりする人に対しては、その非をはっきりと指摘するのが優しさのひとつだという認識をもつことも必要です。
相手の顔色をうかがいながら言う内容を考えるのは、結局のところ他人からの自分の評価を気にしているだけで、本当の優しさとはいえません。
そういうところにまで気持ちが行き届くようになれば、結果的に、周囲の人たちとの信頼関係もいっそう強いものになるでしょう。
相手のためになることなら、ときにも厳しいことをいうのも優しさである。
やさしさにつけこまれて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
相手の立場に立って考える
『他人から優しいと思われたい』と考えるか、それとも『本当の意味で優しい人でありたい』と考えるか。
後者であるための条件は、相手の立場に立ってものを考えることです。
なんでも容認し、思い通りにさせるのはただの甘やかし。
甘やかされた人は、自分が間違った方向に進んでいることに気づかず、さらに苦しい立場に立たされてしまうかもしれません。
そう考えたら、優しい人と思われたいというエゴを捨てて、その人のために心を鬼にするべきだと思いませんか?