あなたは『内向的』な性格にどのようなイメージを持ちますか?
・生きづらい?
・内にこもりがち?
『内向的』な人の性格を心理学の視点から分析して、内向的な自分との向き合い方、内向的な人との付き合い方、関係の築き方、内向的なタイプの人の恋愛についてお話します。
内向的は生きづらい?【内向的な人との付き合い方・関係の築き方・恋愛】
心理学者のカール・グスタフ・ユングは、人間の性格を大きく『外向型』『内向型』の2つに分類し、さらにそれぞれを、物事を捉える心理機能に着目して、『思考型・感情型・感覚型・直感型』に分けました。
『内向型』は、心のエネルギーが自分自身の意識や経験に向かうタイプで、わかりやすくいえば、他人の意見よりも自分がどう感じているかを重視する性格である。
さらに、性格は次のように細かく分けられます。
■内向感情型・・・ひときわ感受性が強く、自分の内面を充実させることを重視する性格。
■内向感覚型・・・独自の感性や表現力に長けたタイプ。物事の本質を見抜く力があるとされている。
■内向直感型・・・夢見がちなタイプ。ひらめきで行動する傾向を持つので、周囲を翻弄することもある。
内向的な人の付き合い
内向的な性格であることがよくわかっていない周囲の人には、とっつきにくいと思われてしまうかもしれません。
自分以外の人や物事に関心が向きやすい外交的な人と比べて、人間関係が広がりにくい面をもっています。
しかし、内向的だからといって、誰もが人付き合いを苦にしているわけではありません。
自分が興味があることや、与えられた課題にじっくり取り組む粘り強さをもっている人が多く、感性が豊かであるために、他の人が思いつかないようなユニークなアイデアで成果を挙げたりもします。
芸術系をはじめ、クリエイティブな活動に力を発揮するのは、たいてい内向的な性格の人なんですよ。
そして、そういう活躍の場が与えられたこの種のキャラクターは、言葉よりも行動でその意思を示します。
無口でもしっかりと成果をあげる人は、おしゃべりで行動力がない人よりも、周囲からの評価は高いはずです。
内向的な人の他人との関係の築き方は2タイプ
他者と良好な関係を築けないことで悩んでいる内向的な人は、自分の性格が相手にうまく理解されていないかもしれません。
人と関わっていきたいタイプ
悩んでいるということは、自己完結せずに他者と良好な関係を築きたいと思っているわけなので、自分の性格の中のマイナス面だけを変える努力をすればいいんです。
自分の考えをはっきり伝える努力はするべきですが、内向的な性格の独創性や感受性の強さなど、あなたの長所まで変える必要はありません。
むしろ独創的・感受性の豊かさを自分の『強み』だと自覚し、自信を持てるようになることで、積極的に他人と関わろうとするようになるでしょう。
そうすれば、周囲の人たちも、少しずつあなたへの理解を深めていってくれるに違いません。
無理して人とは関わりたくないタイプ
マイナス面も含め無理に性格を変えようとしない、というのも人によってはひとつの方法です。
冷静かつ、丁寧に物事に取り組むという特性をいかして、ひとりでコツコツ作業を進める仕事に就けばストレスの多くを避けることができます。
ひとりでいても、さまざまな工夫や想像ができるので、そうした面でストレス解消をしていくと日常が上手く回っていきますよ。
また、職場に内向的な人がいたら、ランチや飲み会といったコミュニケーションよりも、仕事に興味をもってもらえるように働きかける、面白く、わかりやすく説明すると良いでしょう。
内向的であることを卑下する必要はありません。
自信を持ちましょう。
内向的な人の恋愛タイプ
正直にいうと、内向的な人は他者より自分に関心が向きがちなので、外交的な人より恋愛が成就しにくい。
しかし、ひとたび恋愛関係になれば、外交的な人よりも長続きすることが多いとも言われています。
それは、周囲の意見に流されず、じっくり相手を内面まで深く観察したうえで、恋愛感情に至るためです。
感情を出すことが苦手な内向的な人ですが、好きになれば真摯、そんなツンデレタイプが多いのも内向的な性格と言えるでしょう。